昭和のバイクの名車を紹介!バイクミーティングや旧車会とは?

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昭和の歴史は、バイクの歴史と言っても過言ではありません。日本のバイク産業は、昭和の初期に始まっていました。

しかし、第2次世界大戦で、日本の国土一面焼け野原になってしまいます。戦後の復興の為の道具として、各地でクルマやバイクの開発・生産が始まりました。

1946年(昭和21年)になり、あの本田宗一郎氏が陸軍で使用していた、無線機用小型エンジンを自転車に取り付けて試走したのが、昭和のバイク生産の始まりだと言われています。

翌年には、専用の小型エンジンを搭載した「原動機付自転車」を完成させています。

見た目は立派な自転車に、エンジンを取り付けた、文字通り原動機が付いた自転車でした。今でも50cc以下のバイクを「原付」と呼んでいるのは、この頃からなのです。

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昭和のバイクが大集合!

1952年に、以下の写真のような、ホンダからカブF型が発売されました。どうみても自転車ですよね。ペダルも健在です。

赤と白を用いたカラーリングは日の丸をイメージしており、その後のホンダのイメージカラーとして良く使われています。今でもホンダのロゴは白地に赤字です。

日本のバイク発祥地は、静岡県浜松市と言われています。昭和30年頃には30社を超えるバイクメーカーが、浜松に存在していました。現在でも、みなさんよくご存じの、ホンダ・スズキ・ヤマハの工場があります。

バイクの販売台数の推移を見てみましょう。

グラフは原付を除いた販売台数の推移を表しています。グラフから1979年から1988年の間にピーク(赤+緑)があることが解ります。これが、昭和の時代に起こった「バイクブーム」を現しています。

この期間を中心に、様々な昭和の名車と言えるバイクが開発されたのです。

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昭和のバイクについて

終戦後、一番最初に大量に生産されたバイクは、現在の富士重工業が販売したスクータタイプの「ラビットスクーター」です。

皇室にも献納され、昭和天皇も運転をされたことがあります。

アクセルとブレーキは、クルマのようにフロア部分についていました。

それでは、このラビットスクーター以降に登場した、昭和を代表する名車を見ていきましょう。まずは、バイクブームが始まる、ずっと以前(1950~60年代)の名車です。

ホンダ スーパーカブ C100

□販売開始年 1958年
□エンジン 空冷4ストロークOHV単気筒 49cc
□最高出力 4.3ps/9500rpm
□車両重量 55kg

現在でも世界全体で、ホンダのトップセールを誇る、昭和を代表する名車です。最新モデルは、燃料噴射式エンジンを搭載しています。シートがホンダカラーの赤色になっていました。

ヤマハ YDS1

□販売開始年 1958年
□エンジン 空冷2トローク 2気筒 246cc
□最高出力 18ps/7500rpm
□車両重量 151kg

2ストロークエンジンのヤマハという概念を確立させたのがこのバイクです。国産バイク初めての5速マニュアルミッションを搭載したスポーツモデルです。このころの2ストロークエンジンは、燃料とオイルをあらかじめ混合して補給する必要がありました。

スズキ T20

□販売開始年 1965年
□エンジン 空冷2トローク 2気筒 247cc
□最高出力 25ps/8000rpm
□車両重量 145kg

当時の最先端技術を結集し、25馬力のパワーをもったバイクでした。2ストロークエンジンでは初めての、分離給油方式を採用したバイクです。また、国産車としては初めての6速ミッションが搭載されました。

カワサキ 650W1

□販売開始年 1966年
□エンジン 空冷4ストローク 2気筒 624cc
□最高出力 45ps/6500rpm
□車両重量 199kg

カワサキは、吸収合併したバイクメーカー、メグロのK1というバイクに搭載されていた500ccエンジンを改良し、624cc化したバイクです。当時の国産車で最大排気量のバイクでした。

以上が1960年代までの、昭和の名車です。

昭和30年後半から40年、1960~1970年にかけて、公道をオートバイで高速走行するグループが現れました。

速く走るために、バイクの改造を行い、特にマフラーの芯抜きなどを行うために、エンジン音が迷惑レベルの騒音でした。

「バリバリ」とカミナリのような音から、通称カミナリ族と呼ばれていました。

その後、サーキット族、街道レーサー、ナナハン族などが誕生しています。

しかし、昭和40年代後半になると、二輪車免許取得人口が急激に増え、また低排気量の手ごろな価格のバイクも発売されたことから、多くの2輪ライダーが誕生します。

不良系の若者も、バイクに乗って暴走や抗争を行うようになります。いわゆる暴走族の誕生です。後述しますが、事故で亡くなる若者も増え始め、若者の無謀運転が社会問題化してしまった時代です。

1970年代後半より、日本では空前のバイクブームが到来します。

そのブームに先駆けて、主人公や憧れのヒーローがバイクで登場するテレビ番組が放送されて
います。

当時の子供や若者が、バイクに憧れを抱くようになった原因の一つと考えられます。

ホンダ MONKEY/ GORILLA

□販売開始年 1967年
□エンジン 空冷4ストローク 単気筒 49cc
□最高出力 3.1ps/6000rpm
□車両重量 63kg

折りたたみ式ハンドルを装備して、クルマに乗せて持ち運びができるというコンセプトのバイクです。元々は、遊園地の乗り物用として開発されましたが、凄く好評だったため公道走行可能な装備を取りつけて市販化したモデルです。2003年まで改良を加えながら生産されています。

1978年に、MONKEYの派生車として、兄貴分となるGORILLAが登場しました。

MONKEYと大部分の部品を共有していますが、ツーリングなどで長距離走行ができるように
タンクの大型化や、アップハンドル化がされました。

このバイクのエンジンは、カブや多くのバイクと共通であったことや、ワンクラス上の70ccの
エンジンとも共通部品も多かったことから、70ccのエンジンに載せ替えるなどの違法改造も
行われていたようです。

バイクの構造も簡単な作りだったので、特殊な工具や技術がない高校生でも簡単に載せ替えが出来てしまうため、改造ベースのバイクとして人気がありました。

スズキ TS250 ハスラー

□販売開始年 1969年
□エンジン 空冷2ストローク 単気筒 246cc
□最高出力 18.5ps/6000rpm

現在では「ハスラー」と言えば軽自動車ですが、50代以上のおじさんには、モトクロスタイプのバイクのイメージが強烈に残されています。
それもそのはず、このハスラーは仮面ライダーV3のバイクとしても使われていました。(3代目のハスラー)

<仮面ライダー>

初代から、バイクに乗ったヒーローと言えば、仮面ライダーですよね。
1971年から放映されています。仮面ライダーが乗っている、サイクロン号のベースはスズキ T20です。

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仮面ライダーシリーズを観る方法は大きく2通りあります。

  • デイリーモーション、パンドラ、9tsu、miomioのような違法サイトから見る
  • 公式なサイトから高画質の動画を見る

筆者も昔は前者で見ておりましたが、最近はウイルスなどの危険を感じて後者で見るようにしています。方法はご自身で選択してくださいね。

<人造人間 キカイダー>

キカイダーは、1972年から放送されました。ベースのバイクは、カワサキ500SSだそうです。

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<ワイルド7>

1969年から週刊少年キングに連載されていた漫画を、ドラマとして1972年から放映しました。超法規的警察官として様々な分野からスカウトされた7人のアウトローが、法では裁けぬ悪党を逮捕ではなく処刑するという内容でしたね。

現在だとPTAの反対で放送できないような内容だったと記憶しています。
使われたバイクは様々で、HONDA CB750Fやハーレーなど各種のバイクが登場しました。

さすがに当時の動画はありませんでしたが、漫画ならありました。

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<汚れた英雄>

1969年に小説が発刊されて、1982年に映画化されたのが角川映画の「汚れた英雄」でした。一般的にはなじみのなかった、バイクレースの世界を描いた作品でした。草刈正雄がめっちゃかっこよかったですよね。

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1970年代の昭和の名車を見ていきます。

ホンダ ドリームCB750 Four

□販売開始年 1969年
□エンジン 空冷4ストローク 4気筒 736cc
□最高出力 67ps/8000rpm
□車両重量 235kg

日本の高性能バイクとして、世界に名を馳せた「ナナハン」世界で初めて、ディスクブレーキを前輪に装備しています。白バイなどにも採用されたバイクです。

長編バイク漫画の金字塔「ナナハンライダー」でも主人公が乗っていて人気を博しました。

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スズキ GT380

□販売開始年 1972年
□エンジン 空冷2ストローク 3気筒 371cc
□最高出力 38ps/7500rpm
□車両重量 169kg

通称「サンパチ」最高出力もサンパチでした。3気筒ですが、マフラーは4本出しになっていました。当時の中型免許取得の為に、教習車としてたくさん使われていたため、教習所で乗った方も多いと思います。仮面ライダーの劇場用映画の新サイクロン号にも使われていました。

カワサキ Z2

□販売開始年 1973年
□エンジン 空冷4ストローク 4気筒 746cc
□最高出力 64ps/9000rpm
□車両重量 不明

1972年に海外向けに発売した、排気量903ccのZ1を、当時最大排気量規制されていた日本国内で販売するために、750ccにしたZ2を1973年に発売しました。別名は、カワサキ 750RSとも呼ばれています。

ホンダ ドリームCB400 Four

□販売開始年 1974年
□エンジン 空冷4ストローク 4気筒 408cc
□最高出力 37ps/8500rpm
□車両重量 183kg

「フォア」「ヨンフォア」と呼ばれているモデルです。CB750Fourの400cc版です。このモデルが登場した翌年に、バイク免許制度が変更されます。408ccでは、大型二輪免許が必要となったため、1976年には398ccの排気量ダウンさせたモデルとしてマイナーチャンジされました。

ホンダ GL1000 GOLDWING

□販売開始年 1974年
□エンジン 水冷4ストローク 水平対向4気筒 999cc
□最高出力 80ps/7500rpm
□車両重量 265kg

水平対向4気筒SOHCエンジンと、リヤホイールはシャフトドライブというメカニズムで1974年に登場しました。当初は、写真のようなネキッドタイプのバイクでしたが、フェアリングやラゲッジを自分で装着するユーザーが多かったため、すぐに、ラゲッジなどの工場装着モデルも登場しました。

最新のGOLDWINGのメータ部分の写真です。ナビはもちろん、オーディオや、暖房装置なども装備されています。

1975年に、免許制度の変更が実施され、この後のバイク業界に異変を起ったのです。

1975年の免許制度改定によって、自動二輪免許の125cc未満の小型限定と125cc以上の2つの
区分に、125以上400cc未満の中型限定が作られました。400cc以上のバイクに乗るには、
限定解除試験を、免許センターで受験するしかなく、限定解除が非常に困難になったのでした。

この影響で、大型2輪車の販売台数が激減してしまいます。

一方で、250ccから400cc未満の中型のバイクに人気が集中していきました。バイクメーカー各社は、大型バイクが売れなくなった分をリカバリーするだけの市場開拓が必要になったのでした。

1970年代後半の名車をみていきます。

1970年代後半になると、大型車の販売数低下をカバーするべく、おじさん・おにいちゃんのためのバイクではなく、おばちゃん・おねえさん用のバイクを登場させます。

これが当たって、爆発的なヒットになりました。当時原付免許は、講習と筆記試験だけで取得できたため、地方のバイク屋さんでも講習会が頻繁に開催されて、免許取得を促進したことも原付バイクが浸透した原因の一つです。

ホンダ ロードパル NC50

□販売開始年 1976年
□エンジン 空冷2ストローク 単気筒 49cc
□最高出力 2.2ps/5500rpm
□車両重量 44kg

バイクを、日常の足として使ってもらうためにと、ホンダが出した傑作です。CMには、ハリウッド女優のソフィアローレンを起用しました。愛称は「ラッタッタ」でした。

ホンダ「らったった」30

ロードパルを名車に上げるなら、その対抗馬も挙げなければなりませんね。

ヤマパ パッソル

□販売開始年 1977年
□エンジン 空冷2ストローク 単気筒 49cc
□最高出力 2.3ps/5500rpm
□車両重量 45kg

ホンダのロードパルは、乗車姿勢が自転車に近いバイクでしたが、その対抗馬となるこのパッソルは現在のスクータと同様に、女性がスカートを履いていても乗れると評判になったモデルです。

製造コストを抑えるために、ホイールは鉄板リムを使ったものを採用し、泥除けなどもプラスティックを多用してコストダウンと軽量化を図っています。このパッソルを改造して乗っているヤンキー高校生が地方には大勢いました。(ぶっちゃけ、直結も簡単でしたよね

カワサキ KH400

□販売開始年 1975年
□エンジン 空冷2ストローク 3気筒 400.3cc
□最高出力 42ps/8000rpm
□車両重量 159kg

それまで販売されていた400SS MACH IIの名称変更モデルです。1979年モデルが最終型となり、1982年まで販売されていました。

ホンダ CB250/400T HAWK2

□販売開始年 1977年
□エンジン 空冷4ストローク 2気筒 395cc
□最高出力 40ps/9500rpm

これまでに販売されていた、CB400FourとCB360Tを統合させたモデルがHAWK2です。
丸いガソリンタンク(通称やかん)、アップハンドル、太いメガホンマフラーを採用しています。

ホイールは、メンテナンスフリーのコムスターホイールがCB750Four2に続いて装着されたバイクです。教習車にも採用されていたため、中型免許取得時に教習所で乗ったことがある方も多いと思います。

フレームを共用にして、250ccと400ccのモデルが準備されていました。

ヤマハ GX400

□販売開始年 1977年
□エンジン 空冷4ストローク 2気筒 400cc
□最高出力 37ps

ヤマハ発の4サイクル中型バイクがGXでした。このモデルも、フレームを共通で250ccと400ccのモデルがありました。1978年にアルミのダイキャストホイールをいち早く採用しています。

ヤマハ SR400

□販売開始年 1978年
□エンジン 空冷4ストローク 単気筒 399cc
□最高出力 27ps/9500rpm
□車両重量 168kg

400ccの単気筒エンジンのバイクです。独特の「ドコドコドコ・・・」というエンジン音が魅力で、2008年まで基本設計のまま生産された今なお人気の超ロングセラーのバイクです。

ホンダ CB400N HAWK3

□販売開始年 1978年
□エンジン 空冷4ストローク 2気筒 395cc
□最高出力 40ps/9500rpm
□車両重量 184kg

先行でモデルチェンジをした、CB750Fと同様に、欧州的なスタイリングになったモデルです。(写真の向こう側に見えるシルバーの車体が、CB750Fです。)

ハンドルはセミフラットタイプとなり、ステップ部分も後方に下がったため、前傾姿勢で
乗車しなければならなくなりました。

スズキ GS400/E

□販売開始年 1978年
□エンジン 空冷4ストローク 2気筒 395cc
□最高出力 40ps/9500rpm
□車両重量 184kg

スズキ初の大排気量の4ストロークエンジンを搭載したモデルです。写真はGS400E。ダイキャストホイールを装備したバイクでした。

ホンダ XR250R

□販売開始年 1978年
□エンジン 空冷4ストローク 単気筒 248cc
□最高出力 20ps/7500rpm
□車両重量 128kg

単気筒エンジンですが、排気管を2本持った、見えを張ったモトクロッサーバイクです。エンジン始動のキックが125cc並に軽い、キック・ペダル連動デコンプ機能を搭載していました。
オンロードでの乗り心地も良いと評判のバイクでした。

カワサキ Z400FX

□販売開始年 1979年
□エンジン 空冷4ストローク 4気筒 399cc
□最高出力 43ps/9500rpm
□車両重量 184kg

欧州向けのZ500を、日本向けに排気量を400ccにして発売したモデルです。1977年にホンダ CB400Fourが生産終了していたため、中型車には4気筒モデルがありませんでした。

暴走族(旧車會)・旧車会用の改造車として絶大な人気があるモデルでのため、ノーマルの状態で現存する中古車はほとんどありません。

1980年代に入るところで、1つ大きな社会問題が発生しました。

バイクの免許は16歳で取得できます。しかし、全国で高校生のバイク事故が頻発し、交通事故死のニュースが頻繁にテレビで報道されていたのです。

全国高校PTA連合会が、高校生にバイクに乗らせないために「免許取らない、バイクを買わない、バイクに乗らない」の「3ない運動」を提唱しました。すでに免許を取得している生徒は、卒業式まで免許証を学校に預けるなどの処置が取られたのです。

この「3ない運動」は、単に高校やPTAの責任逃れではないかという意見も多くありました。
免許を取得し、バイクやクルマを運転することができないと、就職もできない場合があります。社会に出るまでに、資格や知識はしっかり教育するべきではないのか? そういう教育をするところが学校じゃないのか?

本田宗一郎さんも、そう言って「3ない運動」を批判されていたそうです。

現在は、「3ない運動」は、裁判で違憲という判例が出ています。しかし校則で未だ免許取得禁止としているところが殆どのようです。

この「3ない運動」の影響が出始めて、1983年をピークにバイクの販売台数が減って行きます。2012年で、ピークの1/6しかバイクが売れない時代になってしまったのです。

昭和のバイクブームのピークとなった、1980年代の名車を見ていきます。

ホンダ SUPER HAWK

□販売開始年 1980年
□エンジン 空冷4ストローク 2気筒 395cc
□最高出力 40ps/9500rpm
□車両重量 187kg

HAWK3からのフルモデルチェンジ。基本的なデザインなどは変わっておらず、部品の材質をより高い品質ものにしてクラス初の、トリプルディスクブレーキ・セミエアサスペンションの採用などがおこなわれたモデルです。

ヤマハ XJ400/D

□販売開始年 1980年
□エンジン 空冷4ストローク 2気筒DOHC 398cc
□最高出力 45ps/10000rpm

通称「ペケジェイ」人気となっていた、カワサキZ400FX「エフペケ」の対抗馬として、ヤマハ初の400ccの4気筒モデルとして発売されました。しかもヤマハのエンジン技術を示すために、400ccとしては初のDOHCエンジンを搭載しています。

ヤマハ RZ250/350

□販売開始年 1980年
□エンジン 水冷2ストローク 2気筒 247cc/347cc
□最高出力 35ps/9500rpm

排ガス規制が厳しくなる中で、最後の2ストロークスポーツモデルを作る発想から開発されました。エンジンはレーサーモデルからの転用、リヤサスはカンチレバータイプ、大型ハロゲンランプなど最先端アイテムを装備していました。

発売から1年経過しても、注文から納車まで3か月待ちとなるほどのバイクでした。走行性能は当時の400ccクラス同等以上であり「400キラー」の別名も持っています。

ホンダ CBX400F

□販売開始年 1981年
□エンジン 空冷4ストローク 4気筒DOHC 399cc
□最高出力 48ps/11000rpm
□車両重量 189kg

バイクブーム最盛期に、カワサキとヤマハに4気筒モデルでは先行を許してしまったホンダが、巻き返しを図るために投入したモデルです。最も後発だったので、エンジン出力は48psとクラス最高スペックを与えられました。フロントブレーキは、オートバイでは世界初のカバーが付いたディスクブレーキを採用しています。

この頃のバイクブームに火をつけたのが、漫画「バリバリ伝説」でした。通称「バリ伝」
峠の走り屋だった主人公 巨摩 郡(コマ グン)がレーサーにまで登り詰めるストーリーで、この漫画に出てきたバイクはほとんど売れてました。筆者も読み漁りました。このヘルメットも「グンヘル」といって今でも売れてますね。

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スズキ GSX400

□販売開始年 1981年
□エンジン 空冷4ストローク 4気筒DOHC 398cc
□最高出力 45ps/10500rpm
□車両重量 187kg

GSX400Eの2気筒モデルに、スズキ初のDOHC4気筒エンジンを搭載したモデルです。先行するカワサキ Z400FZを追撃するために造られたモデルです。

筆者の周り(関西)では通称「ガスペケ」と言っていましたが、調べてみると多くの地域では「ジスペケ」が主流のようですね。

ホンダ VT250F

□販売開始年 1982年
□エンジン 水冷4ストローク V型DOHC 2気筒 248cc
□最高出力 35ps/11000rpm
□車両重量 162kg

パッと見た目は、すでに族車のようなカラーリングのVT250F。これまで250ccクラスは、400ccクラスのおさがり的な位置づけでした。車検が不要なことなどを追い風に、バイクブームに乗って250ccクラスにも注目が集まり始めたときに発売されました。

日本で初めて累計10万台を販売しています。1986年にはグッドデザイン賞を受賞。現在でも、基本設計が同一のエンジンを搭載する後継モデルが販売されています。

スズキ GSX400E/E KATANA

□販売開始年 1980年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC 2気筒 399cc
□最高出力 39ps/9500rpm
□車両重量 169kg

GSシリーズの後継として1980年に登場したのが、写真上側のGSX400Eです。1982年に、写真下側のGSX400Eカタナという名称変更を与えられました。

1983年には、ビキニカウルを装着したカタナも発売され、TV番組の西部警察でも使われていました。

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カワサキ Z400GP

□販売開始年 1982年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC 4気筒 399cc
□最高出力 48ps/10500rpm

Z400FXで、先陣を切ったカワサキが、追従してくる他のメーカーを振り切るために投入したバイクです。後継モデルGPZ400が発売される1983年までの短命モデルになってしまいました。

ホンダ CBR400F

□販売開始年 1983年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC 4気筒 399cc
□最高出力 58ps/12300rpm
□車両重量 193kg

1980年代初頭、ホンダにはCBX400Fが存在していたが、ライバル各社に対抗するためにモデルチェンジを敢行し、このCBR400Fを1983年に発売しました。1984年には、ハーフフェアリング、アンダーカウルを装着した、エンデュランスが発売されました。

ヤマハ DT200R

□販売開始年 1984年
□エンジン 水冷2ストローク 単気筒 195cc
□最高出力 30ps/12300rpm
□車両重量 99kg

37Fという車種コードで呼ばれることもあります。ハイパワーと足回りの良さから、当時のオフロードレースでは圧倒的な強さを誇っていました。

カワサキ GPZ400

□販売開始年 1983年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC 4気筒 399cc
□最高出力 51ps/10500rpm

Z400GPの後継車として1983年に発売されました。仕様的には、エンジンのパワーアップが図られた以外は、特に大きな変更点はありません。

カワサキ GPZ400R

□販売開始年 1985年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC 4気筒 398cc
□最高出力 59ps/12000rpm
□車両重量 176kg(乾燥)

角型断面のアルミクロスフレームを用いた、ロードスポーツタイプのバイクです。エンジンは16バルブ化されて、高速回転型エンジンとなり、最高速度は205km/hに達します。1980年代のバイクブームの中で、最も売れたバイクです。

1985年放映のTVドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』で、南野陽子演じる主人公の五代陽子(2代目麻宮サキ)の愛車でした。女性ライダーにも購入者が広がったそうです。

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ヤマハ VMAX

□販売開始年 1985年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC V4気筒 1198cc
□最高出力 145ps/12000rpm
□車両重量 176kg(乾燥)

このバイクの最大の特徴は、Vブーストシステムという、エンジン回転数に応じてシングルキャブからツインキャブになり吸入混合気の量を変化させて大出力を得るシステムを搭載していました。

ヤマハ FZR400/R/RR

□販売開始年 1986年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC 4気筒 399cc
□最高出力 59ps/12000rpm
□車両重量 165kg(乾燥)

カワサキのGPZの対抗馬として、ヤマハが投入したレーザーレプリカモデルです。

カワサキ ZEPHYR400

□販売開始年 1989年
□エンジン 水冷4ストローク DOHC 4気筒 399cc
□最高出力 46ps/11000rpm
□車両重量 181kg(乾燥)

レーサースタイルのバイクが全盛の時期に、古めかしいスタイルで登場。レーサースタイル以外を求めるユーザーに支持され、ネイキッドブームの牽引モデルとなりました。

以上が、昭和の時代の、バイクの名車たちです。

バイクミーティングや旧車会とは?

バイクミーティングとは、メーカーや全国各地にある同好会などが主催し、同じ型式のバイクオーナーが集まってツーリングを楽しんだり、イベント的なことを行うものです。1年中各地で開催されていて、検索すればたくさんヒットしてきます。

旧車会は、バイクミーティングと同じ場合の場合がありますが、基本的に現在販売していない古い年式のバイクオーナーが集まって行う、ミーティングです。

もう一つ旧車會と名乗って集まるミーティングがあります。こちらも、ほとんど旧型の古いバイクが多いので旧車ではありますが、バイクの様子と、オーナーがかなり異なってきます。

かつて暴走族などの反社会的集団を構成していた人たちが、昔を懐かしみながら改めて暴走する行為を行うもので、近年になって増加傾向にあります。

旧車会と旧車會が混同されている場合が見受けられますので注意が必要ですね。

名車がみたい!

名車の実車を見ることのできる場所を紹介します。

□カワサキワールド

「カワサキワールド」は、神戸の地で生まれ、1世紀以上の歴史を持つ川崎重工グループの企業ミュージアムです。

□ホンダコレクションホール

Honda Collection Hallには、Hondaの「技術の歴史」と「ものづくりへの情熱」、「チャレンジングスピリット」を感じていただける、2輪、4輪、汎用製品、レーシングマシン、国内外の良きライバル車など約300台を展示しております。

□ヤマハコミニュケーションプラザ

「過去・現在・未来」と「コミュニケーション」をキーワードにヤマハ発動機とその製品を紹介する企業ミュージアムです。

□スズキ歴史館


https://www.suzuki-rekishikan.jp/

どちらかと言えばクルマ中心の展示になります。バイクの数は少ないです。

中古車は手に入るのか?

まだまだたくさんの古いバイクが現役で中古車市場にあります。

ただ、旧車ブームもあって、相場は全体的に高値安定しています。
新車時の値段より高いものも多く存在します。

さて、いかがでしたでしょうか?

「そうそう!、あった、あった!」「このバイクで走った海岸線は、気持ちよかったなぁ」など、いろいろな思い出がよみがえってきませんか?

バイクによるコーナーリングは、ライダーとバイクが一体にならないと抜けていくことができません。クルマでは味わえない、独特のドライビング感覚です。しかも、風を感じながら、排気ガスにもまみれながら・・・。

筆者も、もう20年バイクに乗っていませんので、記事を書いている最中に、無性にバイクに乗りたくなってきました。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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