昭和を代表する自動車メーカーの一つが三菱です。
いわゆる「かっこいい!」と感じるような、感性に語り掛けてくるようなクルマを数多く生んできたメーカーだと思います。
日本国内では、現在トヨタや日産、ホンダ、マツダの後塵を拝してしますが、海外ではスリーダイヤモンドは、トヨタより有名だったりする地域もあります。
その三菱が送り出した、昭和の名車コルトギャランについて見ていきます。
コルトギャランについて
三菱コルトギャランとは?
初代 コルト・ギャラン(セダン)
□販売期間 1969年-1973年
□ボディータイプ 4ドアセダン・2ドアハードトップ・3/5ドアライトバン
□エンジン 1300/1500cc
□駆動方式 FR
□全長 4080mm
□全幅 1560mm
□全高 1370mm
□車両重量 855kg
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三菱とコルト・ギャランの歴史は?
1948年頃から、保有しているプレス技術を活かして、
ダットサンやトヨペットのボディー生産を請け負ったのが自動車製造の始まりです。
1950年からは、ヘンリーJというクルマのノックダウン方式での生産を開始、
1953年からはジープをノックダウン方式で生産開始しています。
こうして、少しずつ自動車生産のノウハウを蓄積していきます。
1960年に、自社開発1号の三菱500を発売、1962年には軽自動車ミニカが誕生しています。
そして、1960年に自社開発の初めての普通乗用車、コルト500を発売します。
その後徐々に大排気量化を図り、1963年にはコルト1000を発売したあと、
コルト1200、1500と順次発売していきます。
コルトの生産で培った技術を動員して、1969年になり、コルトギャランの発売となりました。翌年1970年には、アメリカのクラスラー社と合弁事業に関する契約がなされました。
この後、北米での自動車生産を日本メーカーとしてはいち早く開始しています。三菱のクルマが、アメ車系デザインが多いのは、この影響が大きかったのかもしれませんね。
コルトギャランの系譜はかなり複雑です。コルト500の発展形だった初代は、
名前にコルトが付いています。2代目では、コルトが消えて「ギャラン」になりました。
3代目では、「ギャランΣ」となり、5代目まで続きます。6代目にはΣが消えて元の「ギャラン」に戻しています。国内仕様は8代目までで、2005年に「ギャラン」は生産終了しています。北米のみ、9代目ギャランが発売されて、2013年まで生産されていました。
ギャランからの派生モデルも数多く存在します。
クーペ仕様のギャランは、ギャランGTOとして別の系統のモデルになりました。
このほかにも、ギャランFTOや、ギャランΛ(ラムダ)も派生車です。高級車ディアマンテも、搭乗時にはギャラン・ディアマンテと名乗っていました。
ラリーで活躍したランサーも、4代目ギャランと、2代目ランサーが合流してできています。
それではコルトギャラン(セダン中心)の歴史をたどってみます。
□初代 ギャラン 2ドアハードトップ
セダン中心と書きましたが、これだけは避けて通れませんので紹介しておきます。クライスラーと業務提携開始の年に発表された2ドアクーペです。
エクステリアデザインは、ジウジアーロの原案を国内アレンジしたものだそうです。ジウジアーロの手がけたデザインのクルマは数多くおありますが、代表例はデロリアン。
国内市販車では、いすずの117クーペも有名です。
ジウジアーロのそのままのデザインは、イタリアンだったのでしょう。それを、三菱のデザイナーが手直しして、どちらかと言えばアメ車的なデザインにしたのが、ギャラン2ドアクーペだったのです。
後に、2ドアクーペはギャランGTOとして派生車となり、その後GTOという名前になります。
□2代目 ギャラン 1974-1976年
車名からコルトが無くなり「ギャラン」になりました。ボディーが大型化されて、よりアメリカンテイストの強いデザインになっています。
初代ほどインパクトが無く、あまり売れなかったモデルです。
□3代目 ギャランΣ 1976-1980年
集大成という意味を込めた、Σ(シグマ)というサブネームが付きます。デザインもアメ車風から、ヨーロッパを意識したものになりました。
歴代のギャランで、最も売れたのが、この3代目ギャランでした。
□4代目 ギャランΣ 1980-1983年
3代目が人気があったため、4代目はお決まりの「キープコンセプト」デザインとなってしまいます。それが原因で、販売不振に陥り3年4か月で5代目にバトンタッチしています。
(タクシー仕様は、1984年まで生産されています。)
昭和の時代のギャランはここまでです。
ネットで探すなら、こちらもオススメです。
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三菱コルトギャラン(MITSUBISHI COLT GALANT)
ギャランのカタログ
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ギャランの中古車は?
程度の良い中古車が、まだ市場に出ているようです。
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実車はとても手が出せないという方には、車庫も不要なミニカーもいいですね。
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自分で作ってみたい派にはプラモデルもありますが、残念ながらアマゾンでは品切れ中ばかりでした。
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3代目や4代目のギャランは、教習車としてもたくさん販売されたそうです。筆者も、自動車学校で使った教習車の中に、ギャランがありました。
40代後半から50代の方は同じように、「教習車がギャランだった」って方多いのではないでしょうか?
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トヨタや日産の昭和の名車に比べると、それほど注目されていませんが、
コアなファンが今尚存在しているのは確かです。
各地で旧車会や走行会も開催されています。動画にもありましたが、三菱の各工場では1年に1度、工場開放するイベントが行われています。社員でなくても見学可能です。
そういうイベントで、懐かしい昭和の名車が見ることができますよ。
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