昭和の時代、多くのドライバーが1度はあこがれたクルマが「日産 スカイライン」です。
スカイラインは、もともとはファミリー向けのセダンとして開発されたクルマです。
しかし、3代目スカイラインにレース仕様のエンジンを搭載し、「GT-R」のグレードを設定してからは、スカイラインGT-Rは、スポーツ車の代名詞のようになりました。
日産スカイラインについて
日産スカイラインの歴代の名車(昭和編)
スカイラインの歴代の名車とは、言い換えれば歴代のGT-Rの事なのです。
分類の仕方はいろいろとあるようですが、スカイラインの昭和の名車と言えるのは3代目のスカイラインGT-Rまでを言います。
初代から3代目までのスカイラインGT-Rを見ていきましょう。
第一世代 S20エンジン系
・初代 スカイライン GT-R 1969年-1970年
すでに存在していたスカイラインのセダンのボディに、GTレーシング仕様の直列6気筒DOHCエンジンを搭載して、1968年の第15回東京モーターショーへ「スカイラインGTレーシング仕様」として発表したものを、そのまま市販化したものです。
PCG10 the Movie
もともとファミリーセダンだったボデーに、レース用エンジンを搭載したことで、キャッチフレーズは、「羊の皮を被った狼」と言われました。
なんか、わくわくするようなキャッチフレーズですよね。
2年後にスカイラインシリーズのマイナーチェンジが行われます。
この時に、GT-Rのボディーはハードトップに変更されます。ホイルベースも短縮されて、よりスポーツ系にシフトした性能になりました。
とにかく、初代のスカイラインGT-Rは強かったみたいです。
初代のスカイラインGT-Rは、日本国内レースにおいて、クラス優勝を含めて50勝以上の勝ち星を獲得しています。連勝記録も46連勝という数字を持っています。
レースの連勝数については、いろいろなカウントの仕方があるようで、49連勝とか50連勝とか書かれた記事などもあります。
もうそんな数字はどうでもよくて、いかにスカイラインGT-Rが強かったかという事です。
2代目 KPGC110型 スカイライン GT-R
1972年に、スカイラインとしては4代目のフルモデルチェンジが行われました。GT-Rとしも2代目にバトンタッチです。エンジンは先代と同じS20型でした。
この2代目スカイライン GT-Rは、発売から3か月間しか販売されていません。生産台数も197台だけです。
日産がファクトリーチームとして、このモデルでレースに出ることはありませんでした。
すでにレースの世界は、ロータリーエンジンを搭載したマツダ勢が非常に強くなり先代のスカイラインでも勝てなくなっていたのです。同じエンジンを搭載するこの2代目でも勝てないことは明白です。
レースには出ませんでしたが、先代のイメージがあったためか、このスカイラインは爆発的に売れています。なんと67万365台販売されました。
懐かしいCM映像があります。
ケンメリ スカイライン(C210型) TVCM 全16話/1972年9月~1977年2月
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愛称の由来は?
このスカイラインのキャッチフレーズは「愛のスカイライン」なのです。
ケンとメリーが登場しています。このスカイラインを「ケンメリスカイライン」と呼ぶことがあります。
ケンとメリーと言えば、15作目のCM「地図の無い旅編」に登場する木が「ケンとメリーの木」として、北海道の美瑛の観光名所になっていますね。
歴代のスカイラインで、最も売れたモデルとして、昭和の名車と呼んでもいいと思います。
このスカイラインから、現在のGT-Rまで続く、リヤの丸い4つのランプ配置デザインが始まっています。
少し前までトヨタがこのデザインをパクッて全部丸目デザインにしてましたけど、丸目デザインの元祖は、このスカイラインなのです。
この2代目の197台のGT-Rの販売後、なんと17年近くスカイラインGT-Rは存在しません。
スカイラインとしての5代目は、ハコスカへの回帰したデザインを採用しています。
GTグレードまでの設定で53万9727台販売しました。
歴代のスカイラインの中では、一番パッとしないモデルだとの意見もありますが、当時人気だったテレビドラマ・西部警察の大門部長刑事の車として使われたこともあり、「ジャパン」の愛称で現在も根強い人気があります。
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筆者も昔は前者で見たこともありましたが、最近はウイルスなどの危険を感じて後者で見るようにしています。方法はご自身で選択してくださいね。
「ジャパン」という愛称は広告キャンペーン「SKYLINE JAPAN」から来ています。
いわゆる「鉄仮面」と呼ばれたスカイラインです。
フロントのデザインが、西洋の騎士の仮面のように見えるため、「鉄仮面」の愛称が付けられています。エンジンも高性能になったため、スポーツグレードとしてRSグレードが設定されました。
このモデルから、レースに使われることが多くなってきました。この6代目スカイラインは、40万6432台が販売されています。
CMにポールニューマンを起用したこともあって、「ニューマンスカイライン」という事もあるようです。
ニューマンスカイラインCM全集
スカイラインもいよいよ7代目になります。1985年から1990年まで販売されました。
リヤのエンブレムに、赤いRの文字が復活しましたが、GT-Rではありません。
このモデルで採用された新機能に、HICASがあります。4輪独立操舵システムというもので、後輪も前輪のように左右に舵がきれるようになっていました。
このモデルから、もう一つの大きな転換がありました。
初代スカイラインから開発を統括してきた、
桜井眞一郎氏がこのモデルの開発中に入院したために、担当を離れてしまったことです。
それが影響したのかどうか、このスカイラインは「史上最低のスカイライン」と呼ばれ販売台数も30万9716台と、ケンメリスカイラインの半分以下に落ち込んでしまいます。
3代目 スカイライン GT-R BNR32型 1989年-1994年
スカイラインも8代目になりました。昭和時代最後のスカイラインです。通称R32と呼ばれています。16年ぶりにGT-Rが復活しました。
当時日産が持っている最高の技術を投入し、日本初の300PSマシンとしてGT-Rが復活しました。
しかし、自動車馬力規制ができてしまい、実際には280PSまでに抑えて販売されていました。
先代のGT-Rとは、メカニズム的は全く異なり、駆動方式も4WDとなっています。
このGT-Rだけで、4万3661台が販売されました。
8代目スカイライン全体としては、25万2726台と、7代目よりさらに販売台数が少なくなっています。他社も含めて、多種多様のクルマが販売されるようになっていました。
選択肢が広がった結果、1モデルあたりの販売台数が減ってしまったのだと思います。
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中古車の販売価格は?
昭和の時代に販売された、スカイラインの名車たち。現在でも中古車として売られています。
ただしGT-Rの初代と2代目は、台数も少なく希少価値があるため、
かなり高額な値段での取引がされています。
初代GT-R(ハコスカ)
これで安い方です。綺麗にレストアされた物件だと1500万以上の値段が付けられています。
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2代目 GT-R (ケンメリ)
生産台数が200台弱のモデルなのに、結構お手頃な値段で出ています。
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3代目 GT-R (R32)
この3代目GT-Rになると、まだ市場にたくさん中古車が存在しています。
中古車にしては結構なお値段ですが・・・ちなみにGT-Rではない、鉄仮面スカイラインはどのくらいするのでしょう?調べてみました。
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スカイライン(鉄仮面)
GT-Rじゃないと、結構お手頃な値段になりますね。
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昭和の時代に発売された、日産スカイラインと、スカイラインGT-Rの名車を眺めてきました。
スカイラインっていうクルマは、常にいろいろな夢を与えてくれたブランドだと感じました。平成の時代になっても、その血統は引き継がれています。
GT-Rは、GT-Rそのものが車名となって、スカイラインの血統からは離れてしまいました。
ちょっと寂しい気分ですね。