トヨタハイエースの歴史!カスタムでも人気!中古についても!

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クルマにはいろいろなボディー形状があります。クルマには人を運ぶ以外に、商品や道具などの物を運ぶという目的もあります。

国産のクルマが登場してから当分の間は、トラックがその役目を担っていました。
雨が降ると、荷役のたびに、幌を開閉したりシートを開閉したりするのはかなり面倒なものです。

そこで考え出されたのが、荷台の部分までハードトップの屋根を延長して取り付けたボディー形状のクルマです。トラックの運転席は別名キャブと言います。エンジンの上に運転席があるので、この形態をキャブオーバーと言います。

他国のメーカーでは、1950年にフォルクスワーゲンがトランスポータを発売しています。 RR駆動方式でエンジンがRRにあるために、車両後方から荷役ができませんでした。

1961年に、スバルがサンバートラックの荷台までの屋根を延長した、キャブオーバータイプの、軽自動車初サンバーバンを発売しています。

これらの先行するキャブオーバータイプのクルマたちを参考にしながら開発されたのが、トヨタのハイエースなのです。

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トヨタハイエースについて

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トヨタハイエースとは?

初代のハイエースは、1964~1967年の3年間で開発されています。
エクステリアデザインのベースは、なんとその当時人気のあったコロナでした。

コロナのもつアローラインを、キャブオーバーボディーに応用してデザインしたそうです。こうして初代ハイエースが誕生します。

初代 ハイエース 1967-1977年

□ボディータイプ キャブオーバー型

□エンジン 1500cc 直列4気筒 OHV

□トランスミッション 4速MT

□駆動方式 FR

□全長 4305mm

□全幅 1690mm

□全高 1890mm

□車両重量 1130kg

この手のボディーでは、後席のドアはスライドドアが一般的ですが、発売当初は前ヒンジ式のドアでした。発売から6か月後にスライドドアの仕様が追加されました。

生産は、コロナを生産していたラインと同じで、最初の1号車がラインに投入されたときに、作業者はボディーの大きさに驚いたと言います。

このハイエースと同時に開発されて発売されたキャブオーバータイプのクルマもありました。
名前は「ミニエース」。

軽とハイエースの間を埋めるモデルです。後の、タウンエース・ライトエースになるクルマです。

ハイエースは、元々トラックから考えられたボディーのクルマでしたが、
この後、逆に同じ顔つきのハイエーストラックが発売されています。こちらも人気だったそうです。

2代目 ハイエース 1977-1985年

初代から、ホイールベース、ルーフの高さ、バンとワゴンという組み合わせで、多数のニーズにこたえてきたハイエース。

2代目でも、標準・ロング・スーパーロングの3種類のホイールベースに合わせて3つの長さのボディーを準備しています。

このモデルから、ジャストローという荷物室の床面にリヤホイルハウスの凸が無いフラットな荷室床面を実現する仕様が追加になりました。これはリヤタイヤの直径を小さいものにして、ダブルタイヤにしたことで、室内にホイルハウスが出っ張らなくなったものです。

3代目 ハイエース 1982-1995年

このハイエースが昭和の時代最後のモデルのハイエースとなります。

ボディー構成なども2代目と同様に、様々なニーズにこたえることができるものが設定されています。

ワゴンの最高級グレードは写真のスパーカスタムでした。ワゴンの室内は、乗用車並みになったのもこの代のワゴンからです。

ここから先は、昭和の時代ではなくなりますが、引き続いてハイエースの後続モデルを見ていきます。

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4代目 ハイエース 1989-2004年

ハイエースのモデル寿命は、どの代も長いのですが、これまでで一番長いのがこの4代目です。15年のモデル寿命がありました。今でもあちらこちらで見かけるハイエースです。

数あるハイエースの仕様の中で、最も人気があるのが、このスーパーGLです。

半ワゴン的な快適装備で、荷室の寸法もしっかり確保されていたため、アクティブなスポーツのお供に使われたり、個人事業主の自家用車兼営業者として人気がありました。

ジャンボタクシーなどで活躍する、スーパーロングのコミューター仕様のハイエースです。

ハイエースをカスタムして、キャンピングカーもたくさん作られていますが、唯一トヨタがTECS車両として発売したキャンンピング仕様の「クルージングキャビン」です。

ボディーや足回りは、普通のハイエースと同じラインで組み付けて生産するため、一旦普通の完成車になった物から不要なものを外したり改造する手間が省ける分安いキャンピングカーでした。

1996 toyota hiace cm japan

5代目 ハイエース 2004年~

2004年に現行型へ15年ぶりにフルモデルチェンジされたのが5代目のハイエースです。実は、この5代目のハイエースはもともとトヨタの長期計画には存在しませんでした。

ワゴンは、エスティマやアルファード・ヴェルファイヤにバトンタッチしていました。バンは、タウンエース・ライトエースバンの方に移行してもらおうという計画だったのです。2000年頃に、4代目のハイエースの絶版を予定していたのです。

しかし、その計画に全国の販売店が猛反対。タウンエースじゃ小さすぎて困るとブーイングが起こったのでした。そこで、4代目の生産を延長して、その間に5代目の開発が急遽行われました。4代目のモデル寿命が長くなったのは、そんな理由があったのです。

この5代目は、バンとコミューター系、救急車用のみでワゴンの設定はありません。もちろん、スーパーGLは残っていますし、5代目でも一番人気です。

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海外でも人気のハイエース

と、言うか・・・。ハイエースの販売台数は、2代目のハイエースから、国内販売数より海外への輸出台数の方が多いのです。

3代目のハイエースで、国内と輸出が50:50になりますが、現在の5代目のモデルでは、70%が輸出です。

中国に旅行にいくと、上海や北京でもハイエースを見かけると思います。実は中国で見かけるハイエースはほとんどがパクリハイエースです。

上海モーターショーでも、こんなパクリ車が、堂々と展示されています。
でも、パクッても売れる=人気がある証拠でしょう。

もう一つ人気を証明する事実があります。ハイエースは、2007年から7年連続で盗難されるクルマナンバーワンでした。

盗難する目的は、日本国内で販売したりするのではなく、バラバラに分解してパーツとして海外へ輸出するためだとか・・・。(一部、車両のままの輸出もあったようです。)

修理用パーツが大量に必要なくらい海外でも人気が高いクルマなのです。日本の名車ではなく、世界の名車と言えるのかも知れませんね。

このハイエースは初代から、現在はトヨタ自動車の100%子会社になる、トヨタ車体が開発から製造まで担当しているクルマです。スライドドアを世界で初めて開発した会社です。

ハイエースの初代は、愛知県刈谷市にある同社の刈谷工場で生産されていました。4代目のハイエースからは、専用工場を三重県いなべ市に建設して生産しています。

1977 トヨタ車体

ハイエースの仕様に、ハイルーフという屋根が一番背の高い仕様があります。

同様な仕様は、競合車の日産キャラバンなどにもありましたが、あの巨大なルーフをプレスで1枚の板から成型できる技術はトヨタにしかなかったそうです。

他社はルーフを3分割で成型してから溶接でつなぎ合わせる技術しかなかったそうです。

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カスタムも!

ハイエースのカスタムと言えば、キャンピング仕様にするカスタムでしょう。

国産車最大級(マイクロバスは除く)の室内を、フルに活用したカスタム車がたくさん作られています。専門店も多く、すぐに見つけられますよ。

え?これがクルマの車内?!と思いたくなるカスタムがたくさん存在します。

世界に1台の自分のカスタムカーを作ってみませんか?

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中古車情報!

ハイエース+中古車で検索してください。ここで紹介するまでも無く、かなりの台数が中古車市場にあります。

ハイエースは他のクルマに比べると、装備はしょぼいのに設定価格は非常に高いです。

耐久性重視のボディーなど、目に見えないところにお金がかかっているクルマなのです。
新車価格が高めですので、中古車価格も高めです。しかし、長く乗れるクルマなのです。
わかる人だけ買ってください、というスタンスなのです。

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実車ではく部屋に飾れるハイエースをお探しならば、ミニカーやプラモデルがお薦めですね。

こんなクルマのプラモデルはあるのかしら?と思いましたが、やはり名車!ありました。

名車というと、スポーツカーや高級車を思い浮かべますが、ハイエースは、昭和の物流の世界を牽引した働くクルマでした。立派な昭和の名車の1台だと思います。

それも、国内だけではなく、世界に誇れる名車だと思います。

今でも、2代目3代目のハイエースがまだ世界中で走っています。それだけ耐久性の高いクルマなのです。

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