1980年代の昭和の時代。
クルマは生活の足として浸透し、所有するクルマがステータスシンボルとなり始める頃です。
スーパーカーブームも到来し、わくわくドキドキできるクルマがたくさん登場してきます。
日本の自動車メーカーも、これまでになかったスペシャリティーカーの開発に取り組み始めました。
自社の持つ技術をフル動員して、世界初や日本初の装備をてんこ盛りにしたようなクルマが出てきます。
そんな中で、トヨタが世に送り出したスペシャリティーカーは「ソアラ」でした。
トヨタソアラについて
トヨタ・ソアラとは?
初代 ソアラ 1981-1986年
□ボディータイプ 2ドアクーペ
□エンジン 2000cc 2800cc 3000cc 直列6気筒
□トランスミッション 5速MT 4速AT
□駆動方式 FR
□全長 4655mm
□全幅 1695mm
□全高 1360mm
□車両重量 1305kg(2.8GTの場合)
ソアラとは、グライダーの機種の一つで、最上グレードのグライダーを表しています。
音も無く滑空するグライダーのように、静粛性があってゆったりとドライブを楽しめるというイメージだったのでしょう。
エクステリアデザインは、台形をモチーフにしたような「ふんばりスタイル」を基本としているそうです。
サイドからみた、フロントとリヤウインドウの分割比率。 これはどこから見てもソアラだとわかるようにするためのもので、2代目ソアラまで引き継がれています。
発売当時は2000ccと2800ccの2種類のエンジン仕様がありましたが、GTのネーミングは2800ccのみに与えられています。
その他のグレード名、VⅠ、VⅡ、VXという名前が付けられています。
これも、航空機で使用する離陸速度を表しているのです。
遊び心を感じられていいですね。
日本初のデジタル表示スピードメーターや、LED式のタコメーターを装備していました。
その他に、音声警告機能、マイコン式オートエアコン、ドライブコンピュータなど先進技術が惜しみなくつぎ込まれたクルマです。
1985年には2800ccが、3000ccのGTリミテッドとなり、トヨタエレクトロマルチビジョンという名前で地上アナログテレビやダイアグノーシスを表示するブラウン管が搭載されています。
初代ソアラのテレビコマーシャル映像をご覧ください。
トヨタ 2800GTソアラ CM (1981)
トヨタ ソアラターボ CM (1981)
トヨタ・ソアラ(前編)-商品概要紹介
トヨタ・ソアラ(後編)-大人が楽しむスポーツカーの走りとは?
◇2代目 ソアラ 1986-1991年
2代目は、初代のデザインをキープコンセプトしながら、より滑らかなフラッシュサーフェイス化されたデザインとなりました。
すべての窓ガラスは、3次元曲面に加工されているそうです。サスペンションでは、世界初のエアサスが設定されています。
2代目もマイナーチェンジのたびに、搭載エンジンの変更や、オーディオのDAT化やCDチェンジャー装備など最新技術の導入がされています。
2代目ソアラのテレビコマーシャル映像です。
TOYOTA SOARER (Z20)1988 トヨタ ソアラ
ネットで探すなら、こちらもオススメです。
▼▼非公開車両なども
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ヤン車?族車?
ヤン車や、族車としても、ソアラは人気者でした。
まずは分類上ヤン車のソアラ。
ベース車両の購入価格の何倍ものコストがかかっていそうです。
次に分類上、族車と思われるソアラ。
一般的には、ベース車は、クレスタ・チェイサー・マークⅡが手ごろな価格で人気でしたが、その上にクラウンとかがあって、最高峰にソアラがあるみたいな感じだったような感じでした。
ヤン車も族車も、一般人から見ればさほど、外見上の違いわからないですね。
自分で楽しむのはいいですが、周囲に迷惑をかけない範囲の改造で楽しんでいただければと思います。
ヤン車・族車としてソアラの人気に一役買ったのが当時の人気の漫画「シャコタン☆ブギ」ですね。
シャコタン☆ブギの漫画を読んでみようかな?という方のために、無料で視聴できる方法をわかりやすく解説していきます。
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シャコタン☆ブギを読む方法は大きく2通りあります。
- 違法サイトから見る
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筆者も昔は前者で見たこともありましたが、最近はウイルスなどの危険を感じて後者で見るようにしています。方法はご自身で選択してくださいね。
白いソアラ?
有名な都市伝説です。と、言うか私の住んでる、関西でも聞いたことがあるので、全国的な伝説になっていると思います。
その伝説とは・・・
「中古車販売店に、白いソアラが数万円という破格の安値で展示されていた。安いので、すぐに誰かが買っていきその車は早々と店先から消えた。しかし後日、同じ白いソアラが再び中古車販売店にやはり数万円の安価で展示されている。」
この車に乗った者は皆同じように運転中、事故によって首を切断され無残な姿で死亡していた。そしてその白いソアラは再び売りに出され、今もどこかの店先で次の「主人」を待ち続けている・・・。
以上のような内容の伝説です。出どころは群馬県という噂があるようです。
伝説はさておき、ソアラの白はそれまでのクルマの白とは異なっています。それまでの白は、少しクリーム色がかった白が一般的でした。
トヨタは、ソアラ用に新たな白色「スーパーホワイト」を開発しています。
1983年には、「スーパーホワイトⅡ」を開発。 2代目のソアラには「スーパーホワイトⅢ」まで進化しています。
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中古車情報は?
2代目でも生産終了から20年以上経過するというのに、中古車にはたくさんのソアラが流通しています。
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これはレアもの。
500台限定で生産された、オープンカー状態になるソアラです。
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残念ながら、5万円の白いソアラは見つかりませんでした。群馬県を探せば、まだあるかもしれません。
ネットで探すなら、こちらもオススメです。
▼▼非公開車両なども
実車は置くところが無いし、維持費もかかるので気分だけでもソアラを所有したいという方にはミニカーがお勧めです。
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色塗り職人もやってみたい!という方には、プラモデルがお勧めですね。
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こんなんもありました。痛車ですね。
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このソアラが発売された頃、よくモーターマガジンやカーグラフィック関係の雑誌を購入してはソアラなどの、スペシャルティーカーに夢を馳せていたものです。
そういえば当時、女子大生が一番乗せてもらいたいクルマにも選ばれたこともありましたね。
当時のBMWやベンツなどの外国車と比べても、遜色ない性能と仕様でした。現在は、この手のクルマはすべてレクサスブランドになってしまいました。
レクサスは販売店舗が少なすぎて・・・・。田舎ではオイル交換に片道2時間かかるって所もあるそうです。
トヨタブランドでも、スペシャルティーカーを復活させてくれないのでしょうか?
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