昭和の時代の締めくくりの頃。日本はまだバブル景気の最中でした。
クルマは、一番高いグレードが飛ぶように売れていた。街には汚れたまま、凹んだボディーのまま走っているクルマが見当たらなかった時代です。
そんな中、ホンダは2回目のF-1参戦を開始しています。F-1に参戦する自動車メーカーは、どのメーカーもスポーツカーの販売をしています。
しかし、ホンダにはそのようなジャンルのクルマが無かったため、F-1参戦メーカーらしい
スポーツカーの開発と販売の企画が持ちあがったのです。
ホンダNSXについて
ホンダNSXとは?
1989年、昭和最後の年にNSXの発売発表行われて、販売は1990年(平成元年)からです。
厳密には昭和の名車ではないかもしれませんが、開発は1984年の昭和時代から行われており、開発の思想などは「昭和」なのです。
□販売期間 1990年-2005年
□ボディータイプ 2ドアクーペ
□エンジン 3000/3200cc V6気筒 DOHC VTEC
□トランスミッション 4速AT 5/6速MT
□駆動方式 MR
□全長 4430mm
□全幅 1810mm
□全高 1170mm
□車両重量 1350kg(MT)
発売時には1グレードのみでMTの場合800万円。(ATは+60万円) 15年間フルモデルチェンジを行わずに生産・販売されてきました。
マイナーチェンジ毎に販売価格は改訂されて、2005年当時には900-1300万円の価格でした。
販売されていた15年間の間は、日本で最も高いクルマだったのです。
ボデーの軽量化の為に、世界初のオールアルミニウムのモノコックボディーを採用しています。
当時はアルミの溶接ができる産業用ロボットは無く、すべて手作業での溶接が必要でした。
その関係で、高価な車になってしまったわけです。
エンジンは、当時レジェンドに搭載していた、横置きV6エンジンで、運転席後方に搭載し後輪を駆動するMR方式を採用しています。
インテグラ用エンジンとして開発中だったVTEC技術を、急遽NSX搭載エンジンに転用しています。
VTECとは、Variable valve Timing and lift Electronic Control systemの略称で、日本語で言えば可変バルブタイミング・リフト機構と言います。
これまでのエンジンは、バルブの開く量は固定で、開閉タイミングはカムシャフトによって一定しています。
VTECでは、エンジン回転数やその他の環境条件に応じて、バルブの開く量と、開閉タイミングを最適に制御するものです。
発売当初は、注文が殺到して納車は3年先というような状況でした。
中古車が新車より高いというような現象も発生しています。これに対してホンダも昼夜2交代制で生産対応をしましたが、それでも50台/日の生産台数だったそうです。
発売翌年には、バブル経済が崩壊しました。
入っていた予約のキャンセルが相次ぎ、生産台数は1991年をピークに減少してしまいました。2000年頃の生産台数は、輸出と国内合わせても年間300台程度だったようです。
2005年には、最新の排気ガス規制などに対応が出来なくなったために、生産を終了しています。2005年時点では、月産数が10台程度になっていました。
15年間で、世界中に18,734台のNSXが販売されています。
そのうち、日本では7,415台が販売されました。
NSXのCM映像です。一般消費者にはなかなか手が出ない車ですがCMは放送していたのですね。
ホンダNSX コマーシャル
あのアイルトン・セナがNSXに試乗した貴重な映像です。
アイルトン・セナ-NSX試乗
人気の漫画でアニメにもなった、「頭文字D」にもNSXが登場してましたね。
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筆者も昔は前者で見ておりましたが、最近はウイルスなどの危険を感じて後者で見るようにしています。方法はご自身で選択してくださいね。
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リフレッシュプランとは?
1993年より、NSXの修理や整備をホンダが引き受けて行うサービスです。
2005年の生産終了後も継続してサービスが提供されています。ただし、現在12か月待ちです。
ホンダに、NSXを預けてから戻ってくるまで、2か月半かかります。現在は、すべて栃木の工場まで運んでリフレッシュを行っています。
基本リフレッシュ:37万円
基本推奨整備:34万円
エンジンリフレッシュ 77万円
足回りリフレッシュ 約190万円
ランプ類 35万円
外装品 355万円(再塗装まで行った場合)
内装品 144万円
シート交換 50万円
以上を行えば、ほぼ新車状態になりますが、総計922万円となります。
尚、消費税とクルマの輸送費は別途必要です。
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新型が出るの?
2005年に生産終了したNSXですが、前回の東京モーターショーから次期NSXとしてコンセプトモデルが発表されてきました。何度か発売延期になってしまいましたが、いよいよ2016年春に登場する予定です。
Acura – NSX Sets the Pace at Pikes Peak
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スペックや価格は?
北米ではNSX同様に、「アキュラ」ブランドで販売されることになっています。
気になるお値段は、1800万円(北米での販売価格の換算値)です。しかし、トヨタのレクサスLFAが3750万円でしたから、半額以下ですね。それでも、結構なお値段なのは確かです。
□販売期間 2016年-
□ボディータイプ 2ドアクーペ
□エンジン 3500cc V6気筒 ツインターボ+モータ3基
□トランスミッション 9速デュアルクラッチ
□駆動方式 4WD
□全長 4470mm
□全幅 1940mm
□全高 1215mm
レクサスLFAは、4800ccのV10気筒エンジンで560PSです。
NSXはハイブリッドなので3500ccでも550PSのパワーを出せるようです。加速はLFAよりいいのではないでしょうか? 燃費もいいはずです。
ネットでクルマ探すなら、こちらもオススメです。
▼▼非公開車両なども
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中古車情報は?
1990~1991年にたくさん販売されていますので、その年式の中古車が未だ大量に流通しています。最も安いものでは300万円オーバーが殆どです。
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元々のお値段が高いクルマだけに、15年以上経過したクルマなのにそれなりの中古価格です。
ネットでクルマ探すなら、こちらもオススメです。
▼▼非公開車両なども
さすがにこれでは、手が出ませんという方も多いと思います。そんな方にお勧めなのは、ミニカーです。
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とても精密に再現されたミニカーです。
旧型はいいから新型が欲しいという方には、こちらがお薦めです。
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自分の好きなボデーカラーにしたい方には、プラモデルをお薦めします
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GTマシンもあります。
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日本一高いクルマではありましたが、海外のスポーツカーはさらに高かったのです。
ある意味、手が届く範囲で高性能スポーツカーの販売に踏み切ったホンダさんは称賛されなければならないと思います。
残念ながら、新型NSXはちょっと手が届くところではなさそうなのが残念ですね。
日本じゃ550PSも必要な道路はありませんので、2000ccの自然吸気ガソリンエンジンを搭載したような廉価版グレードのNSXを販売してくれたらなぁ・・と思います。
今後の販売戦略に期待します。
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